2020.09.08
健和会の看護医療を紹介するブロ子です。
2013年12月、特養あずみの里で、午後3時のおやつにドーナツを
食べた85歳の入所者の女性が、突然意識を喪失して心肺停止となり
約1か月後に亡くなりました。そのことで現場にいた准看護師が業務
上過失致死に問われた裁判で、7月28日無罪判決がだされました。
おやつを含む食事提供は、利用者が人間らしく生きることをささえる
ために「有用かつ重要」とし、この事件で委縮していた介護の現場に
希望を与えたのです。
私たちのグループ内にある特別養護老人ホームの職員も語っています。
昨年までは固形とゼリー系の2種類のおやつがありました。
通常の食事は、常食・きざみ食・ペースト食の3種類です。常食の方は
固形かゼリーかを選んでもらっていました。ペースト食の方はゼリーを
提供しており、その中間の食形態のきざみ食の方は決まっていませんで
した。職員がその日その日のおやつの種類や本人の状態を見たうえで判
断していました。しかし、もしおやつの時間に何か起これば、個人の刑
事責任が問われるとなると・・・いろいろと検討した結果、入居者さん
にとっては本当に申し訳ないけど、おやつはゼリー系の1種類とさせて
いただきましたと。
マスコミ報道によると、おやつの提供をやめてしまった施設も多いとの
ことです。
さらにただでさえ介護職不足の中、この裁判の影響でますます介護職の
なり手が減ってしまうのではないかとも心配されました。
今回の裁判では、マスコミでもたびたび報道され、署名も73万筆をこえて
集められたそうです。
終の棲家である特別養護老人ホームは、生活の場として自由で豊かな生活
が送れる場所であるべきと思います。
おやつが単なる生命維持にとどまらず精神的な満足感や安らぎを得るために
重要であると、その意義もみとめられ、介護の現場に生まれた萎縮を改善
することにつながってほしいと思います。
ブロ子は本当に良かったと思います。ホッとしました。
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