2013.07.26
東京都足立区・墨田区・葛飾区・江東区・江戸川区・港区・埼玉県三郷市に11ヶ所の訪問看護ステーションを展開する健和会訪問看護ステーションです。こんにちは。
7月17日(水)は健和会訪問看護ステーション合同の主任・副主任研修でした。今回は、「看護倫理について考える」がテーマです。
以前、別の研修で所長、主任・副主任、スタッフに分かれて看護倫理を学んだのですが、内容がとっても良かったので、講師の先生にお願いして再度お越し頂きました。
自分達だけで聴講するのはもったいないので公開講座としたところ、健和会内部から2名、外部から2名の参加者もありました。外部の方は2人とも訪問看護ステーションでご勤務されている方でした。
麻原先生の講義のテーマは「日常の看護実践における倫理」
「倫理」とは、私たち看護師にとっては、実践する上での判断の根拠となっているものだそうです。
訪問看護の現場では、
「家に居たい」が「介護する人がいない」
「口から食べたい」が「窒息の危険がある」
「本人が望む」が「家族が望まない」
などなど、上げたらきりがないほど葛藤だらけ問題だらけです。
そのような課題満載の現場で、主任・副主任としてどのように対応し、倫理的実践の為の職場環境や組織文化をどのように変化させるか。そんな大きな目的の本日の研修です。
様々な倫理的な葛藤事例が出されましたが、どれも共感するものばかり。活発に意見交換されました。
こちらは所長グループ。所長グループでも、日頃感じていることや悩んでいることを皆で共有できた有意義な時間でした。
講師からは、これまでの研究を通して見えたことなどもご紹介いただき、現場の看護師が研究結果から学べることや、研究が遠く難しいものではないということを知る機会になりました。
いわく、倫理的課題を解決する為には事例の積み重ねが大事であること。
「(事例は)客観的でなくて良い。感情的で良い。」
「感情を共有してエンパワメントする、実はこれが大事。」
それが倫理的感受性を高め、自分自身が癒やされ次につながる…のだと。
私はその話に感動を覚えました。
倫理的環境を整えることは仕事満足度やモチベーションを高め、離職を留まらせることがある、というお話しもありましたが、それは実感として感じます。
定期的に事例検討会を開催している健和会訪問看護ステーション。昨年度の離職率は驚異の2%台ですから!(東京都平均14%以上←ただし病院)
外部から参加して下さった訪問看護師さんの一人は、職場でこのように事例を話しあう機会も少ないそうで、「同じことを悩み同じことを考えていた。一緒に働きたいと思いました。」
その発言に嬉しいどよめきと拍手が起こったのは言うまでもありません。事例を共有し合う職場環境には、離職を防ぐとともに、看護師を引きつける力もあるようです。
〜〜研修後の居酒屋(!)で出た感想は〜〜
悩んでいることを話せて良かった
悩んでいるときには、誰のために、ということがわからなくなっているんだなあと思った
話せる環境が大切なんだと思った
○○さんの事例は本当に大変そうだったけど、 話せて少しすっきりしたみたい
ビールのせいか、焼酎のせいか、ワインのせいか、研修の成果か、気持ちが解放されていつも以上にノリノリな主任・副主任たちなのでした。
大きな学びと自信につながり、元気が出る研修になりました。
麻原先生、最初から最後まで元気が出るいいお話をありがとうございました。
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