2012.12.08
皆様こんにちは。あなたの隣の健和会看護部です。
もうすぐクリスマス。そしてもうすぐお正月だけどその前に紅白歌合戦。いろんなイベントが目白押しなのに、寒さや乾燥やあれこれで感染症は増えるし、高齢者の転倒や骨折救急入院なんやかんやで忙しい12月であります。
とにかく感染予防は手洗いよ!感染症から身を守りましょう皆さん!
さてさて、2012年12月6日(木)18:30。足立区は綾瀬プルミエの大会議室をお借りして、東部地域看護シンポジウムが開催されました。
主催者は健和会を始めとする東都保健医療福祉協議会。
テーマはチーム医療と看護の専門性を問う
まずはじめに、健和会看護部長の星野が、足立・葛飾・墨田・江東・荒川・江戸川区にある様々な病院を訪問したり、アンケートをとったりした結果を報告しました。
看護師不足は依然として改善されておりませんね。特に10:1の中規模急性期病院は、最も地域の中核病院として大事な存在なのに、最も看護師が足りていません。どうしたら看護師がやりがいを持って仕事に向かえるのか。
そのヒントも得られたのが、川嶋みどり先生の講演。川嶋先生は健和会の初代教育師長であり健和会臨床看護学研究所所長。
今ちょっとした話題になっているのが「特定看護師(仮称)」。正確に言うと「看護師特定能力認証制度」。川嶋先生のお話はいつも一貫性がありブレがありません。
そもそも看護師とは何をする人か。
看護師が医師業務の一部肩代わりをすることで、本当に患者は救われるのか。
看護師が看護師本来の仕事をすることでこそ、患者は救われるのではないか?
私 は「そうだよなー」と深く納得したのであります。それに、看護師本来の仕事ができないことが、看護師がやる気を失って退職したり転職したり、離職を増やし 看護師不足を加速する原因を作っているのではないでしょうか。特定看護師(仮称)ができたって何にも良いことありません。
シンポジストの看護師代表は柳原病院総師長の東郷さん。
なにせ超多忙な毎日。「パワーポイントじゃなくで、プアーポイントになっちゃったの〜」
と笑うに笑えないダジャレを言っておりましたが、なかなかしっかりしたご発言。
衝撃!医行為を行なうのは特定看護師だけではなかった!
という見出しで聴衆のつかみはオッケー。
現在論議されている…というか、医師会はじめ反対意見は多いのに、なぜかどんどん進んでいく「看護師特定能力認証制度」の中味について、臨床現場の実際で考えて何が問題なのか、これからできる事は何か、しっかり問題提起がありました。
次に介護現場から、健和会関連法人で介護事業部部長をしているUさんが発言。
介護現場で今問題になっているのは、介護職には医療行為が認められていないので痰の吸引ができず、家族が24時間休めないこと。安心して仕事にも行けないこと。(というか、看護師が適切な時間訪問できるようになれば問題はないのです)
今は特別な研修を受けた介護職に在宅での痰の吸引(もちろん制限はありますが)が認められていますし、来年度からは介護福祉士養成校では痰の吸引等「医行為」の授業が追加され、医行為ができる介護職が誕生することも予測されています。
利用者にとって必要なら痰の吸引はしたい。でもそれは本当に利用者を守ることなのだろうか。職員は守れるのだろうか。さまざまなジレンマがあることがわかりました。
そして医師の立場からは、柳原病院の外来もお願いしている西新井病院の院長A先生。
A先生もシンポジストの依頼を受けてから「看護師特定能力認証制度」について勉強したようですが、「ナースプラク ティショナーとの違いは何か?」「法的保護、義務、権利、責任等がなければいけないが、それはどうなのか?」など、はっきりしない制度に対する疑問を仰っ ていました。
「医師も看護師も仕事しやすい環境を作るのが管理者の仕事。その中で検討して行きたい」という発言が光っていました。西新井病院のスタッフの皆さん、素晴らしい院長先生で幸せですね。
今日のシンポジウムだけで「看護師特定能力認証制度」に賛成も反対も言えませんが、私もやっとこの問題を論議する基礎的な知識を得たというか、スタートラインに立てたように思えます。
ただひとつだけ言えること。
看護師よ!看護師本来の仕事をしよう!
「全ての患者にチョビチョビじゃないの。一人の患者に心をこめてケアをしてみて下さい。」
そうすれば必ず看護師は看護の輝きを見つけると川嶋先生はおっしゃいます。
「今日は○○さんに足浴してみよう」
「今日は△△さんにマッサージしてみよう」
その輪が広がる時、きっと素晴らしい看護職場ができあがるのでしょうね。
「明日元気で働くエネルギーをもらいました」
そう言って帰って行った看護師多数のシンポジウムでした。 よかったよかった
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